横浜を象徴する3大シンボル——優雅に佇む豪華客船「氷川丸」、夜を彩るベイブリッジ、そして歴史を刻むマリンタワー。これらを一望できる山下公園は関東有数の観光&デートスポットで、日本全国に留まらず、海外からも多くの訪日客やカップルが訪れます。
そんな華やかな観光地の顔を持つ一方で、一部の釣り人の間では「決して見逃せない黒鯛釣りの穴場釣り場」としても知られています。ただ大人気観光地ゆえに、平日の昼間であっても多くの人目にさらされる環境にあり、恥ずかしさを感じやすいだけでなく、持ち物を散らかしていたり周囲を汚していたりすると景観を気にする方から非常に厳しい目を向けられる。そのため周囲への気遣いや安全面については特段注意して行動しなければいけません。
”あそこで釣りをするには勇気がいるよね”
今回はそんな言われ方もする山下公園について徹底解説します。
【山下公園】の特徴
山下公園は国際貿易港「横浜港」にあるベイブリッジをくぐった先の、山下ふ頭と大さん橋ふ頭に挟まれており、コの字型になったワンドの最奥地に位置しています。両サイドのふ頭はそれぞれ約800mほど突き出ているため、残念ながら潮の流れはあまり良くありません。外洋から回ってくるような魚はほとんど期待できず、東京湾内の魚がふらっと回遊してきたり、周辺に居着いている魚がメインとなる。
釣り場は公園の海沿いで全長約470m。
メインの「公園前」直線が約400m、横浜観光船乗り場の横の「隙間」が約10m、「山下埠頭横」が約60mとなっています。
水深は全体的に浅くて50m以上先でも5m前後、100m以上先でようやく10mぐらいになります。
岸壁沿いは1m〜2m前後しかないため潮が濁っていなければ底が透けて見えてしまうほどで、とにかく浅い。この水深をどう攻略するかがこのポイントの“鍵”となります。
【山下公園】の概要

| 釣り場の名称 | 山下公園(やましたこうえん) |
| 住所 | 〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町279 |
| 営業時間 | 24時間(入園自由) |
| 定休日 | 年中無休 |
| 利用料金 | 無料 |
| 駐車場 |
専用駐車場あり:222台(その他:ポートサイド駐車場、タイムズステーション横浜山下町) |
| トイレ | あり |
| 売店 | なし |
| 飲食店 | あり(ザ・ワーフハウス山下公園) |
| 喫煙所 | なし(全面禁煙) |
山下公園には「駐車場」「トイレ」が完備されており、海沿いには落下防止の柵があるので安心して釣りを楽しむことができます。ただし、とにかく観光客やカップルなどが非常に多いため、ロッドを振り回したりして人身トラブルが起きないように、観光客の迷惑になるようなことをしないように、周囲への安全配慮には細心の注意が必要です。
駐車場料金と利用時間

駐車場は東側に収容台数222台の山下公園駐車場がありますが、平日終日30分300円、土日祝日&年末年始は終日30分400円、当日最大2,400円といったように、釣りにはちょっと不向きな料金設定になっています。そこで、基本設定はほぼ同じですが深夜料金設定があり、朝マズメや夜釣りの場合は格安で利用できるポートサイド駐車場(59台)をおすすめします。
駐車料金
| 山下公園 ポートサイド駐車場の料金 | |||
| 8:00~24:00 | 24:00~8:00 | 当日最大 | |
| 平日 | 30分300円 | 60分110円 | 2,430円 |
| 土日祝 | 30分400円 | 60分110円 | なし |
ポートサイド駐車場の場合は深夜料金設定があり、24:00~8:00までは60分110円で利用できます。夜釣り~朝マズメまで格安で遊べるということになるのでおすすめです。
※年末年始はの12月29日~1月3日は最大料金設定はなし
【山下公園】へのアクセスと周辺施設
| 最寄りIC | 首都高速神奈川3号狩場線 新山下ICから1分 |
| 最寄り駅 | みなとみらい線 元町・中華街駅から徒歩3分 |
| 釣具店 | I.D.A WORKS(0.9km)、上州屋 関内店(1.1km) |
| コンビニ |
ローソン横浜山下町店(0.3km)、セブンイレブン 横浜中華街東門店(0.2km) |
| 飲食店 | サンアロハみなとみらい山下公園本店(0.3km)、中国ラーメン揚州商人 横浜スタジアム前店(0.6km) |
山下公園までのアクセスは、電車の場合は元町・中華街駅から徒歩で3分、車の場合は首都高速神奈川3号狩場線 新山下ICから1分と、どちらからも非常にアクセスが良い。
釣具店は近隣に2件あります。

I.D.A WORKSは「山下公園での釣りなら当店におまかせ」とも言わんばかりのヘチ釣り専門釣具店。ヘチ釣り関連用品はもちろん、入門者におすすめの安価なオリジナルヘチ釣りタックルが購入できます。
上州屋は言わずと知れた堤防釣りから沖釣りまで豊富に取り扱う総合釣具店。
コンビニは公園近くにローソン・セブンイレブンの他にもデイリーヤマザキなどが点在しているので安心です。
飲食店は観光地なので周囲にたくさんありますが、夜釣りを考えると中国ラーメン揚州商人 横浜スタジアム前店が早朝4:30まで営業しているのでおすすめ。
【山下公園】で釣れる魚の早見表
| 季節 | 釣れる魚 | |
| 春 | 3月 | ウミタナゴ、黒鯛、メバル |
| 4月 | 黒鯛、シーバス、メバル | |
| 5月 | 黒鯛、シーバス、メジナ | |
| 夏 | 6月 | 黒鯛、シーバス、メジナ |
| 7月 | 黒鯛 | |
| 8月 | 黒鯛 | |
| 秋 | 9月 | 黒鯛、シーバス |
| 10月 | 黒鯛、シーバス、メジナ | |
| 11月 |
黒鯛、シーバス、メジナ |
|
| 冬 | 12月 | 黒鯛、メジナ、メバル |
| 1月 | ウミタナゴ、黒鯛、メジナ、メバル | |
| 2月 | ウミタナゴ、メジナ、メバル | |
山下公園で釣れる魚を季節別&月別に分けた早見表です。
1年を通して狙い目となる魚種はヘチ釣りでの黒鯛です。
黒鯛釣りと言うとハードルが高そうに聞こえますが、近年は仲間魚種のキビレと合わせて個体数が増加しており、ひと昔に比べると厳寒期以外は比較的釣りやすい魚になってきています。
山下公園で海面を覗き込みながら歩いていると魚影を見かけることも決して珍しくはなく、ハイシーズンは日中でも夜でも狙えます。
外道にウミタナゴ、メジナ、メバル、シーバスが釣れることもありますが、こちらを本命と考えていくことはおすすめしない。あくまで黒鯛釣りのポイントだと思ったほうがいいでしょう。
ヘチ釣りはシンプルなタックルなので周囲に迷惑をかけにくい点も良い。
【山下公園】のポイント紹介
それでは山下公園のポイント紹介をしていきましょう。
山下公園の釣り場は海沿い全体がポイントで、全長約470mで釣りをすることができます。
大きく分けると観光客が多く歩いている「公園前」と、横浜観光船乗り場横にある「すき間」、山下ふ頭手前の約60mの岸壁「山下ふ頭横」の3箇所に分けられます。
ポイント全体を通して手前の地形はほとんど同じなので、どこが良い悪いというのはあまりないのですが、広い視点で見ると氷川丸が大きなストラクチャーとなることと、かまぼこ状に突き出している護岸は周囲と違う地形変化になるところなので、気にして見ておくと良いでしょう。
- 公園前
- すき間
- 山下ふ頭横
公園前

まずは公園前ポイント。
ここに来て実際に海を覗き込んでみると、こんなところで本当に魚が釣れるのか?と思ってしまうほど水深が浅いが、実際は黒鯛はお構いなしに回遊してくる。散歩しているとド日中にもかかわらず、激浅エリアに50cmオーバーの黒鯛が平然と泳いでいる姿を目撃することも珍しくない。
このエリアには2箇所だけ“かまぼこ状”の突き出し護岸がある。

周囲とは違った地形変化となっているため、黒鯛も何かエサがないかと立ち寄りやすいポイントになっています。この場所から竿を伸ばして狙うと多少の深場を狙うことができるのでおすすめです。
※短い竿だと難しいです
すき間

氷川丸乗り場の横には横浜観光船乗り場がありますが、そこの間の約10mの範囲でも竿を下ろすことが可能になっています。
氷川丸乗り場と横浜観光船乗り場はそれぞれ海中に柱が立った桟橋式構造物になっているため、その下の影部分には魚が集まって来やすく、黒鯛も柱に着くエサを食べにきやすい好ポイントです。魚に警戒心を与えないように慎重に探ってみてください。
山下ふ頭横

氷川丸から東側へ進むと山下ふ頭手前にワンド上の岸壁が見えてきます。
こちらの岸壁はわずか60mほどしかないのでサクッと探っていきましょう。
ちなみに以前はここから巨大な実物大ガンダムを見ることができたのですが、2024年のGUNDAM FACTORY YOKOHAMAの営業終了後に解体されてしまいました。
【山下公園】の釣りルール

釣り人にとっては釣り場のルール順守は鉄則です。その場所で釣りをさせていただくことに感謝の気持ちをもって遊ばせてもらいましょう。
山下公園で釣りをする上では気をつけなければいけないルールが3つあります。
- 投げ釣り禁止
- ルアー禁止
- 釣り禁止エリア
残念なことにこのルールは釣り人にとって大きな痛手で、釣り方がかなり制限されてしまいますが、観光地故に当然と言えば当然なルールだとは思います。
投げ釣り禁止
山下公園では投げ釣りが禁止となっています。
キス・カレイを釣るような投げ釣りはもちろん、遠投カゴ釣りや投げサビキ等もダメです。
ルアー禁止
山下公園ではルアー釣りも禁止です。
シーバスを狙うようなルアー釣りをはじめ、アジングなどのワームを使った釣りもダメです。
※しっかりとルールを確認していない釣り場情報サイトや古い情報に騙されないでください
釣り禁止エリア

山下公園の氷川丸乗り場の手前にあるウッドデッキゾーンは釣り禁止です。
当然ながら氷川丸を写真に納めようとする観光客は非常に多く、一番近くで撮影できるとあってこのウッドデッキゾーンはとても人気があります。そういった理由もあってこの場所は釣り禁止になっているので、例えこの付近で魚影を確認できたとしても竿を出すことはできないので注意してください。
※ルールを守らないと山下公園全体が釣り禁止という最悪な事態になりかねません。一部の釣り人の自分勝手な行動が大きな問題へと発展する可能性があります。ルールは必ず守りましょう。
【山下公園】でおすすめの釣り方とタックル
それではここで山下公園でおすすめの釣り方とタックルをご紹介します。
山下公園は全体的に水深が浅いエリアだと言うのに、投げ釣りとルアー釣りが禁止されているという、釣り人にとってはかなり厳しい条件の釣り場です。こうなると足元に落とすようなエサ釣りしかすることができません。
胴突き釣りやサビキ釣りやウキ釣りもやろうと思えばできますが、相当良い状況に恵まれないとあまり釣果が期待できないとわかっているので、現実的には魚影が濃い黒鯛が狙える「ヘチ釣り」一択となるでしょう。

ヘチ釣り
対象魚:ウミタナゴ、黒鯛、メジナ、メバル、シーバスなど
ヘチ竿にタイコリール、道糸とハリスにガン玉と針。これで完結してしまうシンプルタックルのヘチ釣りは、まさに山下公園のような場所での釣りに最適です。
山下公園は岸壁下の水面付近に段差があり、その段差の壁沿いを魚が回遊してくるのでそこを狙って落とし込んでいきましょう。

ヘチ竿のおすすめは2.4m~3.0mぐらいのもので、かまぼこ状突き出し護岸部分は段差幅が広いため長めの竿じゃないと段差の向こうに届かないので参考にしてください。
※ヘチ釣りタックルはみなとみらい臨港パークエリアなどで使用するタックルを流用可能
まとめ
いかがでしたでしょうか。
横浜を代表する観光地釣り場「山下公園」について徹底解説をさせていただきました。
ルールが厳しくヘチ釣りぐらいしかできないのが辛いですが、みなとみらい方面へ歩きながらランガンすることもできるので、その内の一つのポイントとして抑えておくと良いのではないでしょうか?
ここまで読んでくれだ読者の方に…。
山下公園の攻略法はズバリ!“潮位が高い日”や“荒れている日”が狙い目です。
釣りとしてはやりにくくなりますが、とにかく全体的に水深が浅いポイントなので潮位が高い日、潮位が高い時間帯、そして魚の警戒心が薄れる荒れている日が釣りやすくなるので参考にしてください。
それから本当に大切なことなので何度も言います。
観光客が非常に多く、観光地として景観を大事にしている方もとても多いので、ゴミやエサの放置で周囲を汚したり、仕掛けや針を放置したり、釣り竿を振り回したりして人に怪我をさせてしまったりしないよう、細心の注意が必要です。
何かトラブルが起きれば全面釣り禁止になってしまう可能性もあるので、一人ひとりがちゃんと意識して楽しませてもらいましょう。
最後に今一度、山下公園のポイントをまとめておきます!
・黒鯛狙いのヘチ釣り穴場ポイント
・観光客が多くて恥ずかしい
・観光地として景観を大事にしている方々からは冷たい目線が注がれる
・釣り竿や針の取り扱い等で人身トラブルが起きないように細心の注意が必要
・ゴミやエサの放置等、周囲を汚したりすると釣り禁止になる可能性が高い
釣り場には自らの足で現場に出向いて全て自身で撮影をおこなっています。また釣り場の情報はさまざまな角度から収集したものだけでなく長年の釣り人生において実際に自分が現場で見たものと実釣による経験をもとに公開しています。どこよりも自信のある情報となっていますのでぜひ参考にしてみてください。
※2026年5月掲載許可済
「釣り」は子供からお爺ちゃんまで楽しめる自然相手の素敵な遊びです。
これからもできる限りその楽しさを伝えていきたいと思います♪

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